ダージリンは茶葉を摘む時期によって、味や香りが大きく変化します。
ファーストフラッシュ、夏摘みダージリンなど、これらは一体何が違うのか
詳しく説明します。
茶葉を摘む時期によって呼び方が変わる
そもそも「茶葉を摘む」とは?
日本茶のように、紅茶も茶摘みを人の手で丁寧に行います。その茶葉を摘む時期や、摘む部位によって味や香りが変わってきます。
美味しく育った茶葉を、摘むことができる時期のことを「クオリティーシーズン」と呼びます。フルーツに旬があるのと一緒ですね。
ただ、お茶は茶摘みをしてもすぐにまた葉が伸びてくるため、春、夏、秋と年に3回の収穫期があります。さらにいうと一月に何回も茶摘みをすることもあるので、膨大な土地の茶葉を手作業で茶葉をたくさん摘む作業は、非常に大変なんです。だからお茶は高いんですね。
茶葉の部位については下記の記事で詳しく解説しています。
紅茶の等級って?茶葉の見分け方と等級の読み方を解説
摘む時期は大きく分けて「春」「夏」「秋」の3つ!
ダージリンの茶葉が摘まれる時期は、下記の3つです。
First Flush(ファーストフラッシュ)は春摘みと呼ばれ、一年の中で一番早い時期に積まれる茶葉のことを指します。香りは若々しく、緑茶に近いようなウッディな香りが楽しめます。
Second Flush(セカンドフラッシュ)は夏摘みと呼ばれ、紫外線を良く浴びてよく育った時期の茶葉のことを指します。味わいにコクがあり、マスカテルフレーバーと呼ばれるフルーティーな香りがあります。
Autumnal(オータムナル)は秋摘みと呼ばれ、より熟成された時期に積まれる茶葉のことを指します。渋みが抑えられ、まろやかな味わいになります。
お茶の種類によって違うクオリティーシーズン
お茶の産地や種類によって、それぞれ美味しい時期があります。
ダージリンの春摘みは一般的に3月中旬〜5月初旬といわれ、夏摘みは5月中旬〜7月までといわれ、秋摘みは9月から11月中旬までといわれます。
アッサムもダージリンに近いインドのお茶なので同じ時期ですが、世に出回るアッサム紅茶のほとんどが夏摘みのものです。
セイロンは、地方によって大きく異なり、ウバの場合は7月〜8月。ヌワラエリヤとディンブラは1月〜2月、キャンディはシーズンがなく安定した生産量があります。
キームンは8月の真夏が一番おいしいといわれます。
最後に
同じダージリン紅茶でも季節によって味わいが大きく変わるのは、奥深いですね。
大変ですが、それだけ自分の一番好きなお茶を見つけることも楽しいと思います。
ティータイムに、自分だけのお気に入りの紅茶があるとちょっと幸せになりますよね。
いろいろな紅茶を飲んでみましょう!