おいしい紅茶を飲むには、淹れ方って大事ですよね。
紅茶の淹れ方もいろいろありますが、ここではフランス流のおいしい淹れ方をご紹介します。
英国風とフランス流
紅茶といえばイギリス。
日本ではそのイメージが強いかと思いますが、実はフランスも18世紀から紅茶が盛んでした。
イギリスは水を飲むように、生活の一部として安価な日常向けのミルクティーを飲んでいますが、フランスでは嗜好品として香りを楽しむために飲まれています。
つまり、フランスの方が高級で、より香りを楽しむ文化といえます。
そして、英国風アフタヌーンティーと、フランス流の紅茶は淹れ方も違います。
英国風はミルクティー用の味が濃い紅茶が主流です。
対してフランスでは、様々な香りのフレーバードティーが主流です。
そんな香りのいい紅茶を、フランス流に淹れることができたら、絶対楽しいですよね!
用意するもの
ティーポット
ティーポットはガラスでも陶器でもOKです。
陶器は保温性が高く、ガラスは香りや茶渋がつきづらいというメリットがあります。
紅茶の抽出が終わったら茶葉を取り出すため、取り出せるフィルターが付いているものか、別でフィルターを用意しましょう。
フィルター
英国風の淹れ方と大きく違うポイントです。
フランス流の淹れ方では、
- 茶葉を直接ポットに入れません
- ジャンピングもしません
フィルターをセットし、紅茶の抽出が終わったら、渋くならないように茶葉を引き上げるためです。
フィルターは、コットンや布でできた大きめのものだと茶葉がしっかりと広がり、しっかりと味が抽出できます。
最近よくみる金属製のものでも可ですが、茶葉を入れるスペースが小さいと味が出ないことがあります。
お湯を沸かす鍋、やかん
お湯が沸かせればなんでもOKです。
コーヒーでよく見る、注ぎ口までが長いジョウロのようなものは、温度が下がりやすいので非推奨です。
フランス流紅茶の淹れ方
ティーポットを温める
お茶を入れる直前は、ティーポットをさわれないくらい熱い状態にしておくと、紅茶の香りがよく出ます。
フィルターをセットしたティーポットに熱湯を注いでおきましょう。
この工程は意外と大事で、温まっていないポットにいくら熱いお湯で紅茶を入れようとしても、5°Cくらい下がってしまいます。
茶葉をティースプーンで計量する
熱々になったポットのお湯を捨てきり、茶葉を入れます。
ティーカップ1杯(200cc)に対して、ティースプーン1杯(3g)です。
ここで茶葉をケチると、薄くなって逆にもったいないことになります。
沸騰したお湯を静かに注ぐ
茶葉をポットに入れたら、いよいよ熱湯を注ぎます。沸騰したてのお湯を、なるべく静かに注ぎます。
ここで注意するポイントが、
です。
高いところから注ぐと、その分お湯が冷めてせっかくの香りが出にくくなります。
なるべく低い位置で、お湯が冷めないよう素早く入れると良いです。
紅茶を抽出する
基本的に抽出時間は3分です。
茶葉の等級がブロークンなど細かいものは、のものは2分で様子見しましょう。
また、葉が大きい特別なダージリンや、新芽だけの紅茶は4~7分です。
茶葉を引き上げる
紅茶が抽出されるのを待ったら、茶葉は取ってしまいます。
静かにフィルターを持ち上げ、自然と紅茶が滴り落ちなくなるまでドロップを入れます。
引き上げる際にフィルターを絞ると苦くなります。なるべく刺激を与えないようにすると良いでしょう。
かき混ぜる
茶葉を抜いたら完成ですが、
フィルターを抜いたばかりだと、ティーポットの中の濃さが均一ではありません。
スプーンでくるっと軽くかき混ぜてください
そのままスプーンでテイスティングしてみて、下記の通り調整すればいよいよ完成です。
- 苦かったり濃かったらお湯を足す
- 薄かったらフィルターごと茶葉をまた漬ける(30秒くらい)
さいごに
長くなってしまいましたが、フランス流の紅茶の淹れ方紹介でした。
この淹れ方は「温度」と「茶葉の量」を茶葉に合わせれば、紅茶以外のお茶もおいしく作ることができます。
最近増えてきた、フレーバードの緑茶やルイボスティーなども特に香りを最大限に引き出すことができるので、ぜひお試しください。